金銭を生かす道

金銭は、流通する性質をもっています。二倍の速さで働けば、分量は半分で足るわけです。金銭を生かすとは、なるべくはやくこれをまわすことです。支払いの金は、一刻もはやく払わねばならぬ。いつも金庫がからになっているということは一面貧乏人のようですが、胃の中が食べたものを全部消化してあとに一物も残さぬように、極めて健康な状態であります。これは休んでいる金がないということですから、家の中に一人の休む人がいないと同じように、一銭一厘までよく働いているということであります。


丸山敏雄 一日一話より掲載しました。

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コメント

 でも、一円も残っていないのは、さびしいですよね。効率(はたらき)を追求した結果、一地方都市の地震災害で、日本中の自動車生産がストップしてしまいました。ある程度の、アソビや余裕・貯えも必要だったんですね。

おっしゃるとおりだと思います。ここでは「使い切る」ことの大切さを言っているのだと思います。

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